トース土とは?

トース土とは、土や砕石に添加物を配合し、土や砕石の細粒分を単粒構造から団粒構造に変化させた材料です。
団粒化した材料は、雨水の浸透と保水量が向上します。この材料を使うことで、降った雨を直接側溝などに放流することなく、地中に浸透させることができます。
また、保水している雨水が蒸発する時の気化熱により、地表面の温度上昇抑制が図られ、暑熱緩和効果が期待できます。

グリーンインフラとトース土


🌿 グリーンインフラとは?

グリーンインフラ(Green Infrastructure)
自然のしくみ(緑・水・土など)を活用し、都市の防災・環境・景観を改善するインフラ整備の考え方。

都市の中に「自然を取り入れた機能的な仕組み」をつくることで、

  • 豪雨による水害の軽減

  • ヒートアイランド対策

  • 生物多様性の保全

  • 地域の景観・憩いの場づくり

など、さまざまな恩恵が得られます。


🟫 トース土(透水性改良土)とは?

トース土とは、土や砕石に添加物を配合し、土や砕石の細粒分を単粒構造から団粒構造に変化させた材料です。
団粒化した材料は、雨水の浸透と保水量が向上します。この材料を使うことで、降った雨を直接側溝などに放流することなく、地中に浸透させることができます。
また、保水している雨水が蒸発する時の気化熱により、地表面の温度上昇抑制が図られ、暑熱緩和効果が期待できます。

特徴:

  • 雨水を素早く地中に浸透させる

  • ドロドロになりにくく、ぬかるみにくい

  • 草花も育ちやすい(改良済み)

一般の土に比べて排水性が高く、水たまりができにくいのが大きな利点です。


🌧 グリーンインフラ × トース土 の関係

トース土は、グリーンインフラを効果的に機能させるための「素材」として、とても重要です。

たとえば:

グリーンインフラの例 トース土の役割
雨庭(レインガーデン) 雨水を受け止め、地中にしみこませるための土壌
緑道・公園 水はけのよい地面を作ることで、利用しやすさ&景観を両立
歩道の植栽帯 植物が育ちやすく、かつぬかるまない構造に
雨水貯留マス上部のフィルター層 ゴミや泥を減らし、水を透す層として活躍

🏙 トース土を使った雨庭は、都市の「やさしいインフラ」

トース土を使うことで、
▶「誰でもつくれるミニ雨庭」
▶「見た目もきれいで機能的なグリーンインフラ」
が実現します。

💡 雨をすばやく吸収・浄化し、街を守る。
トース土は“見えないヒーロー”なんです。

様々な場所で雨水流出抑制を目指そう!

学校の校庭や公園などの広場

ぬかるみが出にくい
・埃が立ちにくい
・暑熱緩和対策

公園や神社などの園路

・景観に馴染みやすい
・雑草が生えにくい
・暑熱緩和対策

人工芝下部、その他

・暑熱緩和対策
・体への負担の軽減

雨庭とは、地上に降った雨を下水道に直接放流することなく、一時的に貯留し、ゆっくりと地中に浸透させる構造を持った植栽空間です。
アスファルトなどに覆われた都市空間では、地上に降った雨はほとんど地中に染み込むことなく排水されてしまいます。
雨庭は、道路上に溢れる雨水を一時的に溜めることで氾濫を抑制し、地下水を涵養することで健全な水循環に貢献します。

一人一人が小さな雨庭を作ることができれば、やがて大きな減災につながります!